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Channel: 轍亡き路へ
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小田原川橋梁

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新年あけましておめでとうございます。
2016年は私にとって『勝負の年』となります。今年どう過ごすか、どうアクションを起こすかによって今後の人生に関わってくると言ってもおかしくないでしょう。
例年通りこちらのブログはゆるゆる書いて行くつもりでございます。
滅多に更新されることはないですが、今年一年よろしくお願いいたします。




とまぁ、堅苦しい話は置いといて皆さま新年あけましておめでとうございます。もう22日が経過していますがいかがお過ごしでしょうか?
今年は雪が降るのがとても遅いですね。年始にしばらく地元の方に帰省していたのですが、雪が降ることもなくずっと雨でじめじめしておりました。そんな私が今年初めて雪に触れたのは先日降雪した東京でとなりました。滅多に降らないどころか、降れば大混乱の東京で初めて雪に触れるなんて雪国の人間としてはびっくりですよ。乱れまくった鉄道に翻弄されてなんとか名古屋まで帰ることができましたけどね。


では今年初めのネタと言いたいところですが、今回ご紹介する物件は2014年6月29日に散策したものです。
なので現在と少し環境が違ってるかもしれないですがまぁほとんど変わってないでしょう。

物件の名前は『小田原川橋梁』
橋梁という名目ですが、ほぼ暗渠として見てもよいでしょう。
なぜ暗渠をチョイスしたのか、実際に写真を見ていただければおわかりいただけます。

イメージ 1



場所は岐阜県関ケ原町。日本史において有名な「関ヶ原の合戦」が行われた地です。
徳川家康の初期陣地に程近い天下の大動脈、東海道本線の築堤下にこの小田原川橋梁はあります。



視線が少し高いのは隣接する道路の橋の上から撮影しているからです。
一見するとコンクリートで補修された煉瓦巻の暗渠です。でも正直それなら単体で紹介するほどのものではありません。この暗渠の目玉は、内部にあります。




察しの良い方は既に気付いたかもしれません。というかこの文章呼んでるときには次の写真見えてると思うので読み飛ばされてるでしょう



イメージ 2

水路の方に下りて撮影したのがこちらです。
そうです。この暗渠は「ねじりまんぽ」物件なのです。


「ねじりまんぽ」というのは、線路と交差する川や道路が、線路に向かって斜めに交差する場合にこのような積み方がされるときがあります。正確には「斜拱渠」(しゃきょうきょ)、「斜アーチ」と呼ばれるもので、煉瓦のアーチをねじって積むため、一見不思議な光景になるのです。

日本で有名なのは、京都にある琵琶湖疏水のインクラインにあるもの。観光客が多く利用することからその場所だけ名前が大きく上がっていますが、他にもこういった目立たない場所にあったりします。それでも全国で30件程度しかなく、とてもレアな物件には間違いありません。

イメージ 3

その内部の写真がこちら。
綺麗にねじれていることがわかりますよね。
まるで異空間のような光景が見れることがねじりまんぽの魅力だと思います。




ちなみにこの近くに、もう一本ねじりまんぽの物件があります。
名前は『穿屋川橋梁』と言います。

イメージ 4

その穿屋川橋梁の写真がこちら。

ねじりまんぽ物件なのですが、ねじれていません。
というのも、ここはかなり特殊な物件で、内部で一度断面の大きさが変化するのです。
望遠レンズで撮った写真で見てみると……。

イメージ 5

断面変化が良く分かると思います。
あの広くなっている部分が、ねじりまんぽだというのです。まぁこの写真じゃよくわかりませんよね。


んで、なんでさっきからそのねじれた部分に行かないのかというと……。

イメージ 6

いや~……流石にこれは無理だな……。

と、がっちりガードされてていけそうにもありません。
じゃあ反対側から行こうじゃないか。

イメージ 7

いや~~~これも無理だな。

こっち側は少しアタックしてみたのですが、胸元までの藪・足元が不安定すぎて軽装だったこともありアタックはやめました。

ですが最近この入口の柵が取り外されたらしいので近いうちに再訪したいと思います。僕の「近いうち」が信用ならないのはもうわかっているとは思いますけれどね……。


(終)

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